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ICEBERG CONSULTANCY / アラブ文化理解シリーズ 01

日本とアラブの
「当たり前」

エジプトを中心に読み解く、日本とアラブの見えないルール
武佐モハンマド 著
2026年10月15日 発売予定
同じ親切が、別の社会では冷たさに見える。
同じ礼儀が、別の社会では失礼に見える。
「なぜそうするのか」から、日本とアラブの見えないルールを読み解く。

日本とアラブの「当たり前」

「今は誰も必要としていないのだから、座ればいい。」

日本の電車で、優先席が空いている。
お年寄りもいない。妊婦もいない。けがをした人もいない。それでも、日本では座らない人がいる。

一方、エジプト人なら、「今は誰も必要としていないのだから、座ればいい。必要な人が来たら、そのとき立てばいい」と考えるかもしれない。

どちらが正しいのだろう。

本書が考えるのは、正解ではありません。なぜ、同じ状況を見ているのに、日本とエジプトでは「当然」の行動が違うのか。その背景にある、目には見えない「当たり前」を読み解いていきます。

「普通」は、国が変われば普通ではなくなる

私たちは、自分が育った社会のルールを毎日意識して生きているわけではありません。時間を守る。人に迷惑をかけない。相手の気持ちを察する。家族を助ける。困ったときに人に頼る。どれも、その社会の中にいれば、ごく普通のことです。

ところが、別の社会へ行くと、その「普通」が突然、不思議に見えてきます。そして、自分では正しいことをしているつもりなのに、相手からは「なぜ、そんなことをするの?」と思われる。

本書では、こうした身近な違和感を入り口に、日本とエジプト、そしてより広いアラブ社会の「当たり前」を見つめ直します。

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本書が見つめる、六つの違い

1

READING

日本人は「場」を読む。

エジプト人は「人」を読む。同じ会話をしていても、どこから相手の本心を読み取るかが違う。

2

KINDNESS

日本人は、相手のために一歩下がる。

エジプト人は、相手のために一歩近づく。違うのは、優しさの方向。

3

SAYING NO

日本人はノーを空気の中に置く。

エジプト人はノーを可能性の中に置く。「難しいですね」と「インシャーアッラー」。

4

SUPPORT

日本では、助けが「仕組み」の姿でやってくる。

エジプトでは、助けが「人」の姿でやってくる。制度の公平さと、人間関係の柔軟さ。

5

TIME

日本人は時計を守ることで人を大切にする。

エジプト人は、人を大切にするために時計を動かすことがある。

6

FAITH

日本では、宗教が習慣の中に隠れる。

エジプトでは、宗教がことばになって現れる。

どちらが正しいかを決めるための本ではありません

日本の「相手に迷惑をかけない」という配慮には、大きな強さがあります。エジプトの「まあ、話せば何とかなる」という柔軟さにも、大きな強さがあります。そして、どちらも行き過ぎれば、人を疲れさせることがあります。

本書が問いかけるのは、「どちらが正しいか」ではなく、「なぜそうするのか」。相手の行動だけを見ると、不思議に見える。その行動の後ろにある「当たり前」が見えると、同じ行動がまったく違って見えてきます。

異文化を理解するとは、違いをなくすことではありません。
違いの意味を、翻訳できるようになることです。

こんな方におすすめします

  • 海外ビジネスに携わっている方、外国人社員と働いている方

  • 国際交流・国際教育に関わる方

  • 海外赴任や留学を考えている方

  • 異文化コミュニケーションに関心のある方

  • 日本について、改めて考えてみたい方

外国を見ることは、自分を見ることでもあります。エジプト人の行動を「なぜ、そんなことをするのだろう?」と思いながら読んでいるうちに、いつの間にか「では、日本人はなぜ、そうするのだろう?」という問いに変わっていくかもしれません。

本書のテーマを、研修・講演へ

なぜ相手は、はっきり返事をしないのか。なぜ時間についての感覚が違うのか。なぜルールより人間関係が優先されることがあるのか。こうした違いは、国際ビジネス、外国人材との協働、海外赴任、教育、異文化チームの運営など、実際の現場でも大きな意味を持ちます。

ICEBERG CONSULTANCY では、本書のテーマをもとにした異文化理解研修、アラブ文化研修、講演、教育機関向けセミナーにも対応しています。

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