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執筆者の写真Musa M., Ph.D.

アラブのもてなし

更新日:3月14日

もてなしは、アラブの昔からの伝統で、アラブ人はその伝統を持っていることをかなり誇りに思っており、貧しい人も金持ちもみな、客を手厚くもてなす。職場であろうかであろうが、「何をお飲みになりますか」、と尋ねる。相手が断っても、「コーヒーですか、紅茶ですか」などと更に尋ね、すぐに飲み物とスイーツなどを出す。お腹がいっぱいでもこのもてなしを断ってはいけないが、作法上、誘いはすぐに受け入れるべきではないとされている。最初は断ろう。そうすと、相手は必ず再び尋ねて来る。2回目か3回目あたりで受けれると良い。

 アラブ人は自分が客になれば、相手からも手厚いもてなしを期待する。しかも、もてなしぶりによって相手がどういう人間なのか判断するので、この点に注意しよう。相手がアラブ人だったらアラブ式(規模的に、またできる限り作法的にも)のもてなしをしよう。もてなしは大事なエチケットで、客を気前よくもてなす人は敬われるということを覚えておこう。 

 自分の国に来る旅行者及び外国人はみな客だと考えらえるため、もてなしても当然だとアラブ人が思う。迷子になったら、道を案内してくれたり、目的地まで連れて行ってくれたりもする。注意しなければならないのは、「いいえ」や「分からない」という答えはもてなしの精神に反すると多くのアラブ人が考えるので、道を聞いたら、相手が分からなくても「分からない」と言わずに、だいたいの予想で(100%知っているかのように)案内してくれる人もいることだ。だから、道を聞く際に複数の人に聞かなくてはならないという暗黙のルールがある。



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